みやじ整骨院コラム

2020.05.11更新

コロナウィルス感染防止のために、「STAY HOME!不要不急の外出を控える」と、

自粛を要請されていることで、自宅で過ごす時間が増えています。

自宅で過ごす時間が増えると、おのずと座っている時間が長くなり、

「エコノミー症候群」になる恐れがあります。

 

「エコノミークラス症候群」という呼び名は、飛行機などの

座席で長時間じっとしていて急に立ち上がったときなどに

発生しやすいことに由来します。

 

足や下半身などにできた血液のかたまり(血栓)が、血流に乗って

肺の血管(肺動脈)につまり、胸の痛み・呼吸困難・循環不全

などをきたす病気です。

正式な名前は「肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)」といいます。

「静脈血栓塞栓」と呼称される場合もあります。

 

ただし、飛行機だけでなく、たとえば自家用車のなかで寝泊まりしている

場合などでも、足に血栓ができやすく、発症しやすくなります。

重症になると命にかかわることがあるため、病気の正しい理解が大切です。

 

 

エコノミー症候群の原因

 

静脈(心臓に戻る血液が通る血管)の流れが悪くなって血液がよどむと、

静脈の血管内に血栓ができてとどまります。

この血栓が、なんらかのきっかけで血管から外れて、静脈を通って

心臓に戻ると、肺動脈(心臓から肺へ向かう血管)につまる

ことがあります。

両足に血栓ができやすい状況には以下のようなものがあります。

 

 ・飛行機のなかで長時間座席に座っている


 ・自家用車の車内で寝泊まりをする


 ・お腹のなかに巨大な腫瘍(卵巣、子宮など)がある


 ・出産後


足の筋肉が弱くなったり、筋肉によるポンプ作用が弱まったりする

ことで血流が悪くなるため、血栓形成の原因となることがあります。

 

 

エコノミー症候群の症状

 

特徴的な症状は、突然の胸の痛み、呼吸困難や息切れ、咳や血痰です。

重症の場合は、意識障害が起きたり、ショック状態となったり

する恐れがあります。

放置すれば命にかかわることもあります。

まわりの方が突然苦しそうにしたり、呼吸が速くなったり、

浅い呼吸が多くなったりしたときには、この病気を

疑って救急車を呼ぶ必要があります。

 

 

エコノミー症候群の予防

 

原因となる血栓ができないように、以下のような予防策を

とることは、とても重要です。

 

 ・常日頃から運動する習慣をもつ


 ・長時間座りっぱなしのとき、足首や膝の運動を時々行って脚の血流を保つ


 ・脱水を防ぐため、こまめに水分をとる

 

ふくらはぎは“第二の心臓”といわれます。

かかとの上げ下ろしをしてふくらはぎの筋肉を動かすと、

血行が良くなると同時に筋トレにもなります。

1セット10~20回を2セットくらい行なえば十分でしょう。

椅子に座った状態で、ゆっくり立ち上がったり座ったりを

繰り返すスクワットも効果的です。

 

 

以上のことに注意して、「STAY HOME!」生活を

乗り切りましょう。

投稿者: みやじ整骨院