みやじ整骨院コラム

2018.09.19更新

フロリダ大学の味覚研究チームをはじめ、いくつかの研究報告によると、

胎児期の味覚経験が子供の味覚形成に、大きな影響を及ぼしている

という研究データがあるそうです。

 

赤ちゃんがお母さんのお腹にいる頃、お母さんが食べていた食事が、

子供の味覚に影響するということです。


胎児の味蕾が形成され始めるのは、妊娠8週前後といわれます。

 

妊娠12週前後には味蕾は成人並に発達することがわかっているそうです。

 

さらに妊娠20週頃には、舌や口腔内の感覚が形成され、

そのころには甘味と苦味を感じられるようになるそうです。

 

 

米・モーネルケミカルセンターでは、生後の赤ちゃんの味覚に影響することを

確認するため下記のようなグループを作り調査しました。

 

グループ①……妊娠中300mlのにんじんジュースを一週間のうち4日間飲む


グループ②……妊娠中300mlの水を一週間のうち4日間飲む(にんじんジュースを飲まない)


グループ③……授乳開始から2ヶ月間、にんじんジュースを毎日飲む

 

この後、離乳食を開始した乳児ににんじんジュースを与えたところ、

グループ①のお母さんから産まれた乳児が、最もにんじんジュースを

好んで食したという結果が出たそうです。

 

これには、食物新奇恐怖症(ネオフォビア)という現象が

影響していると言われています。

 

この現象は、もちろん大人にもあるもので、

体験したことのない味に対し危険を感じるというものです。

 

大人は、今までの経験や知識でカバーし、新しい味わいを楽しむこともできますが、

子供の場合、慣れるまでに時間が掛かってしまう場合が多いと言われています。


胎児期の味覚体験が、生まれた後の食べ物の好みに

影響を与えるなんて、興味深い研究結果ですね。

投稿者: みやじ整骨院